野生猫の扱い方

さわらぬネコにたたりなし! ボランティアは全員、破傷風、狂犬病、肝炎の予防をしておきます。噛まれたり、ひどく引っ掻かれたときは、直ちに傷口を洗ってから、緊急治療を受けます。猫は見かけ以上に獰猛で、ストレスを受けていたり、麻酔の後は特に危険なので、どんな時でも、手でさわらない方が賢明です。「ネコかぶり」を信用するな!――これが鉄則です。傷を負う危険を甘く見てはいけません。適切な装備を整えることで、怪我を防ぎ、猫にもトラウマを感じさせなくて済むのです。クラッシュ・ケージ(=トラップから移しかえる時に用いるケージ)は、怪我の危険がなく、猫を安全に扱うのに役立つ便利なものです。野生猫は、絶対に手でつかもうとしないこと。幼い猫でもひどく噛むことがありますから。肩までの長い手袋をはめて、引っ掻き傷を防ぐ方法もありますが、大きいものが多く、手の小さい人には使いにくいと思われます。手袋は、はめているから噛まれても大丈夫と錯覚しやすいので、トラップやケージを運ぶときだけに限った方がいいでしょう。

トラップからクラッシュ・ケージに移しかえる時には必ず2人で行ないます。おびえた猫が逃げようとしてケージを動かすので、しっかりと押さえていなければなりません。助手がいない場合は、ケージの片方の端を壁などに固定して置きます。逃げ出す危険を避けるため、作業は、戸外ではなく屋内で行なうのが原則です。猫を移し入れた後、ケージの扉を紐か留め金で厳重に閉ざし、絶対に開かないことを確認します。追い詰められた猫が扉を揺さぶって開け、あっという間に逃げ出してしまう……となると、再び捕まえるのは至難の技です。捕獲器からクラッシュ・ケージに移すのにてこずる時は、小さいスプレーに水を入れて、勢いよくさーっと吹きかけてやると、猫は動きます。ひどく引っ掻かれることがあるので、顔を猫に近づけないこと。ゴーグルかバイザーをつけると目をプロテクトできます。異様な格好ですが、目を守るためにはやむを得ません。

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